四月三十日(晴れ)
昨日とは打って変わって心地の良い気候。SNSで店の存在を知ったと言う人や近所に住んでて気になってたと言う人が早い時間からぱらぱらと来店した。天気が悪くなればなるほど目的来店の人しか来ないが、天気がよければ気分でふらっと立ち寄る人の割合が増える。どちらも店にとっては大切な存在なので、天候に左右されながら場を御していきたい。
ひつじがを始めた頃から通ってくれてた某氏達が帰省のタイミングで久しぶりに来店。大型連休っぽさを感じる。当時まだ学生でちょうど就職活動の時期だったこともあり、夜な夜な就職活動の話を聞いたり、居合わせた大人と話したり、店内で連日夜遅くまでエントリーシートを書いたり、そういう学生が居るのが店の日常だった。その頃最も多く顔を出していた子らだったので、卒業後(社会に出てから)もこうやって時折近況を報告しに来てくれるのが嬉しく、その時選んだ会社で色々経験しながら日々充実した生活を送っているようで尚のこと嬉しい。この春から入社四年目で、そろそろ社内でも中堅の位置付けになってきましたと照れながら言ってる様を目の当たりにする日が来ることを四年前には想像していなかった。数年前にジンジャーエール1杯で粘り続けていた子達があの時は長居して申し訳なかったとお酒を頼んだり本を買ったりしてくれて、そういう数年越しの返礼が集積して場が存続している。一期一会が基本の商売で、時間を飛び越えた関係性を結べる有り難みをひしひしと感じた。
定休日を設けず予定があれば休む(なければ休まない)ようにしているが、今月は特段休まなければならない予定も理由もなく、途中何度か早仕舞いした日はあったけど結局全日営業した。営業したからその分売上も上々……という訳にもいかず、コロナ禍の同月とさして変わらない低調な着地。数字を眺めて「あれ、本当に全日営業したのか」と疑いたくもなるが、それもまた現実。なぜこんなタイミングでうっかり日報の更新を始めてしまったのか。考えても仕方がないので、引き続き恥をお茶の間に晒していく。来月はどこかで休みたい。再来月には連休をとってどこかへ行きたい。