四月二十五日(雨)

店を開けたからといって必ずお客さんが来るとは限らない。
行こうかなと思ってくださってる人たちの「今日はやめておこう(今度にしよう)」といったタイミングがぴたりと揃ったら、結果的に誰も来ないまま扉を閉める可能性だってある。この日は限りなくそれに近い一日で、勢いよく開店するも人っ子ひとり訪れることはなく、おかげで読まずに積んでいた本を何冊か消化した。
暇な時に暇だと言えない(SNSに晒せない)天性の奥ゆかしさが災いして、どれだけ暇を重ねていてもSNS上においては常に賑わっている店だとの錯覚を及ぼしているようで、まあそう思ってもらえることには何の問題も抵抗もないが、現実との乖離に風邪をひきそうになることもある。拗らせないように早めにパブロンせねば。みたいなことを日報に書くかどうか迷ったが、各種SNSと違って見ようと思って見ている人しか見ていないとの閲覧者に対する強い信頼のもと、ここでは極力透明性を保っていきたい。お目汚し失礼します。
結局日付が変わる直前まで何の音沙汰もなく、早めのパブロンどころか早めの閉店を検討していた。がしかしつい最近早めに閉めるカードを切ったばかりで、そう立て続けに早仕舞いすると癖になってしまう。と引き続きの営業を選択。結果、その後無事来店者があり、すれすれのところで坊主を免れた。
その連続で何とか呼吸を続けている。